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ハーレムの、西アフリカ人の、ブレイズサロン

下にも書いたけれど、今、親戚の子ども2人が泊まりにきている。13歳のブリトニーは、6月の中学卒業式の時には肩まであった髪を、なぜか首筋あたりで切ってしまっていた。

「どうして切ったの?」

「別にぃ〜」

典型的な13歳の返事である。

うちに来る前にヘアアイロンで縮れを伸ばし、ヘアバンドをしていた。黒人は毎日は髪を洗わないので、数日はそれでよかったけれど、もともと縮れているわけだから段々とワイルドチャイルドな髪になってきた。つまり「天然アフロまであと一歩」な状態となった。

そこでブレイズサロンに連れていくことにした。125丁目のアフリカ生地屋に行くと、オーナーの姪っ子(大学生)が居たので、どこがいいサロンかと聞くと、彼女のおばさんが勤めている店に連れていってくれた。

ところが私たちが到着した途端に、おばさんは勤務時間終了でご帰宅。なので、同じ店の他のブレイダーを紹介してくれた。アフリカンドレスを着た、恰幅のいい女性だ。なかなか腕前はよくてスイスイと編んでいくけれど、他の客と掛け持ちなので襟足の目立たないところは見習いみたいなティーンエイジャーの女の子(娘か?)に編ませる。これが一生懸命やってくれるんだけれど、ヘタなのだ。

そんな光景を眺めつつ、店内をよく見ると、ここはお客さんにも西アフリカ人女性が多い。さらに、西アフリカ人ベンダー(露天商)がひっきりなしにやってくる。彼らは店内にスーツケースを持ち込み、それを店の真ん中でパカッと開ける。そこにはアフリカンドレスやら、西アフリカ人女性がアフリカンドレスに合わせて履くミュールが詰まっている。(アメリカのミュールとは微妙にデザインが違う。旧宗主国フランスの影響かも?)

ブレイダーたちは、いちいち手を止めてドレスを試し着するから、お客の髪が仕上がりゃしないよー。しかもベンダーは入れ替わり立ち替わり、おそらく20分に1人くらいの割りでやって来る。ブリトニーの髪を編んでいたブレイダーは、2人のベンダーから赤いミュール、同じデザインのベージュのミュール、ブルーのアフリカンシャツを買った。しかも携帯がひっきりなしに鳴り、店内ではゆっくり話しができないからか、断りもなしにフイッと外に出ていき、表で話し続けるし。

アフリカって、こんな風に時間が流れてるのかなぁ〜と、まぁ、これはこれでのんびりと面白い午後だった。


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by nybct | 2005-07-15 13:06 | エスニックカルチャー


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